紅葉、嵯峨野・祇王寺

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
京都嵐山の渡月橋と桂川。高いのは愛宕山。このあたりから愛宕山の麓までを嵯峨野と言います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
嵯峨野でも奥の方にあるのが、平家物語に登場する尼寺の祇王寺。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
平家物語によると、平安時代の終わり頃、近江国に「祇王、祇女」という姉妹がいました。
姉妹は母とともに都へ出て、歌や舞をする白拍子になったところ、
姉の「祇王」が平清盛の目にとまって寵愛を得て、平穏に暮らしていました。
ある日、清盛の館に、「仏御前」という別の白拍子が、歌と舞を見てほしいと申し出たが、
清盛が「祇王にかなうものはいない」といって追い返そうとしたところ、
「祇王」が「仏御前」にやさしく取りなし、一度歌わせることにしました。
その歌がとてもとても上手だったので、清盛はたちまち「仏御前」に心を奪われ、
「祇王」は館を追い出されてしまい、 母と妹と一緒に髪を剃り、
当時は「往生院」と言われたこのお寺で仏門に入りました。
しばらくたった時、お寺の戸をたたく者がおり、出てみるとそれは「仏御前」でした。
「仏御前」は「祇王」の不幸を思い、世の無常を感じ、自分も仏の道に入りたいたいと申し、
四人一緒にこの寺で念仏を唱えながら暮らしました。
その後いつのまにか、「祇王」の名をとって「祇王寺」とよばれるようになったとのことです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この秋、最高の紅葉です。小さな庭ですが、なかなか外へ出る気になりませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
左は祇王、祇女、母の墓。右は清盛の供養塔。ともに鎌倉時代の作だそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
太陽が動くと光のあたる場所も変わります。自然も人生も同じですね♪
ランキングアップのため1日1回クリックよろしくお願いします↗
- 関連記事
-
- 雪の奥嵯峨、愛宕街道 (2013/02/28)
- 厭離庵と小倉百人一首 (2012/12/08)
- 嵯峨野、紅葉の大沢池 (2011/12/04)
- 嵯峨野、広沢池とカカシ (2011/09/18)
- 愛宕念仏寺、千二百羅漢 (2011/02/13)
- 嵯峨野、広沢池の鯉あげ (2009/12/19)
- 紅葉、化野念仏寺 (2009/12/01)
- 紅葉、嵯峨野・祇王寺 (2009/11/29)
- 伊勢の斎宮、野宮神社 (2009/11/09)
- 青あじさいの直指庵 (2009/06/26)
- 大沢池、名古曽蓮 (2009/06/24)
- 桜の大覚寺、大沢池 (2008/04/17)
- 嵯峨野・冬の草木 (2008/03/01)
- 嵯峨野・広沢池 (2008/02/28)
- 保津川下り (2007/10/28)
Comments
嵯峨野は本当にムードがたっぷりですね。
もう少しお天気の良い日が欲しい処ですね。
嵯峨野の紅葉、
今年も数回でかけてますが
祇王寺、いつ行こうかと
悩んでいます。
今年はすっかり葉が落ちた頃に
なるかな^^
苔も素晴らしいしね。
ところでニャンコはまだいたでしょうか?
やはり京都嵯峨野の紅葉はすばらしいですね。
どこを見てもなにか洗練されていて
雅な魅力を感じてしまいます。
祇王寺の質素感の中にとても豊かさを感じてしまうのは本当に不思議ですね。
post a comment