梅の花と日向大神宮

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旧東海道・三条通りの蹴上(けあげ)。左は琵琶湖疏水インクライン、山の上が日向大神宮。
日向大神宮。谷にあるとても静かな神社です。私以外に参拝客はだれもいませんでした。
一番奥がアマテラスを祀る内宮、手前右がその孫であるニニギを祀る外宮。
この二神の他、神話に登場する偉大な神々(イザナギ、オオクニヌシなど)が、
まわりの小さな社に祀られています。(写真をクリックすると拡大します)
天界からこの世に最初に降り立ち、日本の国を造ったのが、イザナギ。
その身体から生まれたのが、天の女神アマテラス(天照大神)と地の男神スサノオ(八坂神)。
ヤマタノオロチを退治した勇敢なスサノオが日本を治めますが、
その次はその子孫の温厚なオオクニヌシが治めます。
平和な時代が続きましたが、天の神々の話し合いで、アマテラスの子孫が日本を治めるべきとなり、
孫のニニギが南九州・日向の国、高千穂峰に降り立ちます。(天孫降臨、大国主の国譲り)
ということで、この神社は5世紀頃、日向の神を招霊して建てられたので日向大神宮というそうです。
なお「大神宮」とはアマテラスを祀る神社のことです。
神話の続きですが、
ニニギのひ孫であるカンヤマトイワレヒコが、東の方にすばらしい土地があるとういのを信じ、
日向から今の奈良県である大和に移り(神武東征)、初代・神武天皇として即位しました。
イザナギは滋賀・多賀大社、アマテラスは三重・伊勢神宮、スサノオは京都・八坂神社、
ニニギは鹿児島・霧島神宮、オオクニヌシは島根・出雲大社、神武天皇は奈良・橿原神宮に,
今もいらっしゃるということで祀られています。
尚、実在したとされる天皇は15代・応神天皇(八幡神)以降で、それ以前は神話とされています。
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イザナギの多賀神社
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こちらは「天の岩戸」。荒々しいスサノオが、天界にやってくると知り、アマテラスが隠れたとされます。
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初めての日向大神宮でしたが、ブログを始めて2年以上たち、
神話のことをいろいろ知ってから来たので、とても面白かったです。
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Comments
一本の線ですか~
地図で確かめてみます♪
>ゆったり人さん
確かにミステリアスですね。
あまりメジャーな神社でないところも
ミステリアスです♪
>京しんさん
ぜひ一度行ってみてください♪
>たまかずらさん
たまかずらさんに教えていただかなかったら、行くことなかったと思います。またいいところがあれば教えてください♪
初めて訪れた時、福土神社が何かとても
雰囲気を感じたのを憶えています。
体内潜りはされましたか??
女独りだとちょっと怖いので私は
経験はありませんが・・。
なんか京都ふらりさんがご紹介
されると私のブログとは違って
TVの特番紹介のようで洗練されて
いますね^^:
以前から神話には興味がありましたが、京都ふらりさんの
お書きになる記事を拝見する度に、さらに興味が深まって
いくばかりです(笑)
こんなにも素晴らしい神話のある神社で縁結びのご利益も
あると知れば、かなり効果がありそうに感じます♪
神秘的な好い所ですね。
ほんと誰もいないですね。撮影にはいいでしょう。
勉強になりました。
ふらりさんはさすがに行くところが私とは違いますね。
これは勉強になるご紹介でした。
それに見応えが随所にあるようですね~
ミステリアスな世界もある京都、すばらしい~!
日向大神宮とはなかなかマニアックなところに行かれたのですね。
ここは京都のミステリースポットの一つとして、私も前から気になっている神社です。
話によるとこの神社の裏山に大きな鳥居があって、伊勢の二見が浦の夫婦岩と大津信楽線の大鳥居という場所と此処と丹波の皇祖皇大神宮が一本の線でつながっていて古代の太陽の通り道だと言うのです。
何ともロマンのある話ですがそれを抜きにしても、凛とした雰囲気の魅力的な処ですね。
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