紅葉、化野念仏寺
嵯峨野鳥居本(とりいもと)。嵯峨野のもっとも奥で、愛宕山の麓になります。

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今日から師走ですね。
寒さはまだ大丈夫ですが、経済の景気は少し下向きのようです。
でも京都の紅葉は世間とは関係なく、現在最高潮です。
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愛宕山へ向かう道から外れ少し上ると、化野念仏寺(あだしの・ねんぶつじ)
お寺のあちこちに、このように石仏、石塔がたくさん並んでいます。
「化」という字は「おばけ」という意味ですね。
まさにこのあたりは、古来から埋葬の地であったことより、「化野(あだしの)」と呼ばれました。
このお寺は平安時代、弘法大師が野ざらしの遺骸を埋葬したのが始まりで、
その後、法然の念仏道場となりました。
明治時代に、この化野の山や野に散らばっていた無縁の石仏石塔、約8千個を、
人々の協力で集め、ここに並べました。
したがって、これらは、この地に埋葬されてきた人々の墓石なんです。
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お寺の真ん中で、石仏、石塔がもっともたくさん並んでいるところは、
「西院の河原(さいのかわら)」と呼ばれます。 三途の川の「西院の河原」ですね。
今生きている命も、必ず最期がきます。
そのあとは、地や大気という自然に戻ります。
そしてその一部がまた集合して新しい命になります。
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Comments
初冬の気配ですね。
先日は私も嵐山へ行って来ましたが
紅葉シーズンオフになるとさすがの
嵐山もはんなりと賑やかになっていました・・。
鳥居本、日差しが気持ち良さそうですね。また行きたい場所です★
石仏石塔の多さに驚きました。
こちらに多くの命が眠り、またこちらから新しい
命を授かって今を生きておられるのでしょうね。
繋がるこの命を大切にしていかなければいけない。
そう改めて感じました。
いいアングルで素晴らしいです。
鳥居本の逆光もいいですね。
やっぱり、ふらりさんも写しましたか、
子供しかるな・・・年寄り笑うな・・・。
先日ここ鳥居本まで来ていたのですが、
時間が無かったので念仏時の方には訪れることができず残念に思っておりました。
そうしましたらふらりさんの方で紹介して下さったので私も行った気分になることができありがたいです。
さすがにこの辺の紅葉は洛中とまた違った風情がありますね。
化野念仏寺は近いのにしばらく行っていません。
千灯供養の写真を時々お客さんから見せていただきますが、無縁仏のもの悲しさにしんみりとします。
凄いところですね~(@。@”
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